平成15年度 「第17回研究発表大会」のレポート

 
申込数はちょうど100名。 参加者は92名でした。 たくさんの参加ありがとうございました。

第17回 研究発表大会の開催にあたって

 

大阪府私学教育情報化研究会  
会長 奥田 三郎  
(大阪国際大和田中・高等学校校長) 
平素は、当研究会の活動にご理解、ご協力を頂きまして、まことにありがとうございます。

新教科「情報」がスタートし1年が経ちました。府下の私立学校では、情報関連の施設・設備、そしてカリキュラム等におきまして一段と充実に力を入れている学校が増えてきているようで、心強く感じております。少子化が進み今後は、従来のように公立、私立といった区別ではなく、各校の特色による生き残りをかけた競走が激しくなってくると思います。社会の価値観の多様化にみられるように、様々な尺度の豊かさを特徴にかかげる学校が続々と現れ、お互いに切磋琢磨する状況が生まれることを願っております。その豊かさのものさしの中には、必ずや「学校の情報化」が、重要になってくると思われます。授業の情報化のみならず、学校全体の情報化の実現こそが、これからの社会や教育に求められている課題であり、教員と生徒が十分に時間を費やせる「ゆとり」創りにつながるものと確信しております。

発表大会の開催に当たりましては、私立中学校高等学校連合会からもご支援ご協力を頂き、心より感謝申し上げる次第です。今回は大阪府警のご協力を得て「中高生徒のインターネットに関連したトラブルとその対策」の講演をして頂きますし、「学校の情報化やコミュニケーション」をテーマに企画させて頂きました。
大阪私学のキャラバンの取り組みが紹介されますが、全国的にもこれほどまでに頻繁に先生方が連携して授業公開を進めている例は、他にはみられません。平成13年9月より実施してきております「情報」・「総合」関連の授業公開キャラバンも、みなさまのご協力のお陰で、2年半の間に24回開催する事が出来ました。毎回、授業公開の終了後に意見交換会をおこない、他校の情報化の様子や課題についてお聞かせ頂いた成果でもあります。来年度も継続して実施していく予定です。

教育情報化研究会は、まだ発足して20年もたたない最年少の研究会ではありますが、現在の役員の先生方には、熱心に研究会等の企画を継続的に立てていただき、毎月1回以上の役員会を行っております。また、本研究会の研修会や研究発表大会につきまして、次回の会場として、先生方の学校で開催させて頂きたいと考えております。

今後もみなさまのご支援とご協力を宜しく御願い致します。

月 時
2004年3月13日(土) 受付 10:00〜    開会 10:30  終了 16:30
会 場 大阪薫英女子短期大学・高等学校中学校 「薫英学園ホール」
テーマ 学校現場におけるICTの活用について
受付
大阪信愛女学院の長尾先生の司会で始まりました

当研究会の谷田部副会長の開会の挨拶

会場の薫英学園ホールの様子

谷田部副会長の挨拶
今年度、新教育課程がスタートしました。新教科「情報」もはじまり、先生方も1年間取り組まれてみてわかったことなど収穫が多かったのではないかと。そんな中、教科の枠にとらわれないでやっいくべきことがあるように思います。

プログラム

T.講演会「中高生のインターネットに関連したトラブルの実態と対策」
     大阪府警ハイテク犯罪対策室  吉田忠美氏
            http://www.police.pref.osaka.jp/bouhan/high_tech/

吉田忠美氏には、「虚構への落とし穴 」とタイトルのつけられたスライドで、ハイテク犯罪に関わるさまざまな出来事のお話を聞かせていただきました。

      

     
昼食企業展示  
地下食堂で昼食
企業さんによる展示
熱心に見学されています 
会場内でも展示
プログラム U.ミニ講座: 私の考える校内情報化の推進策について

  高橋 望先生(東海大学附属仰星高等学校)
         「校内の情報化の現状と課題」            

今回の講座のきっかけは、平成 15年10月29日に東海大学附属仰星高等学校でおこなわれた第22回授業公開キャラバン(授業担当;宇都口英樹先生)の意見交換会で、高橋望先生から東海大仰星高校におけるグループウェア導入など学校情報化ついてお話いただいたことがきっかけでした。

      

プログラム V.実践事例発表: 「ICTを利用した私の授業」

  林 恵美子先生(プール学院高等学校・国語科・総合的な学習) 

林恵美子先生が「総合的な学習の時間」を担当されることになったのは、会議において決して前向きとは言えない取り組み方に決まりかけていたところを、遅れて参加されたにも関わらず「そんなんいやっ!私やりたいっ!」と言われたことがきっかけだそうです。

      

プログラム V.実践事例発表: 「ICTを利用した私の授業」

  成瀬浩健先生(京都女子高等学校・情報科)

成瀬浩健先生は、教科「情報」において、1年間やってこられたことを苦労話など交えながら発表されました。

      

プログラム W.研究会の平成15年度活動報告

「ICTプロジェクト」 :石部睦雄(大阪信愛女学院高校)
             生徒;小西彩子(向陽台高校)
   身につくプレゼンテーションの指導方法とは?         

      

プログラム W.研究会の平成15年度活動報告

「安全プロジェクト」 : 辻陽一(帝塚山学院泉が丘高校)          
   海外の団体との交流を通して見えてきたものとは?           

    

  
プログラム W.研究会の平成15年度活動報告

「情報関連の授業公開キャラバン」 : 飯田英佳(四條畷学園高校)
   2年半で24回のキャラバンを終えて                     

    

      
閉会の挨拶

教科「情報」がはじまって1年が過ぎました。教育の情報化・学校の情報化には、ICTで国語や英語など「情報」以外の先生方も関わり、全体として裾野を広げていくことが大切だと思います。


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