講演U

ミニ講座:私の考える校内情報化の推進策について

「校内の情報化の現状と課題」

                           高橋 望 先生
東海大学附属仰星高等学校

まず、学校の情報化は決して進んでいると思っていません。まだまだ途中段階です。

1999年時点では情報化など無縁、個人がコンピュータを使っている程度の学校。情報化への気持ちはあっても、お金がかかるし、なかなか話が進まない状態でした。

2000年、校長がかわったのを機に、どんどん話が進みました。
教職員個々にノート PCを貸与(3段階で)(専任と常勤)

 

情報化を進めるにあたって
情報管理部の設置(教務部コンピュータ処理係と分離)
学校の情報化を推進する上で必要な事柄・設備についての考察・提言(領域を越えたコーディネーター)
  →全職員がパソコンを使わざるを得ない環境へ
   設備予約は、コンピュータからしかできないように!
   校内教員研修の実施(職員会議等の利用)

・会議の情報化(パワーポイントの利用)
  →印刷資料は最小限に!文書はサーバーに保管、いつでも LANで閲覧

・情報の共有化
教職員間のメールによるやり取り、共有フォルダの利用、サーバー内の教材の共有
  →グループウェアの導入(業務効率を高める、スピードアップ、100ライセンスで、100万ぐらい)
   校内標準ソフトの指定( Word,Excel,PP等)←一太郎のデータを強制的に消したことも・・・

情報共有による成果としては、共有サーバー内のデータがあると印刷物を保管する必要がないし、各部署での動きがすぐにわかりました。結果、パソコンを使う教員が増えつつあります。

情報化にあたって、言いにくいことは、すべて校長・教頭に言ってもらいまいた。私学の場合は、校長権限が絶対とも言えるので、うまくいったと思います。

・中等部生徒全員にノート PC貸与(2003年新入生より)
  →PC授業プロジェクトの設置
   各教科から 1名ずつ出してもらって進めました。パソコンの使える先生が中心で、まずは中学から

今後の課題
・情報化についてこれない教員の指導
・OSの統一
・メンテナンスが大変である(保守費用;年間 700万ぐらいはらっているのでは・・・。専門の担当者を置く必要がある)

 

質疑応答

Q;長尾 (信愛女学院短大)
情報管理部は何人ですか?

A;高橋(東海大仰星)
4人です。

Q;奥田会長 (大阪国際大和田校長)
情報以外で、コンピュータを使っている授業はどのくらいありますか?

A;高橋(東海大仰星)
PCを貸与している中学ですが、技術以外では各教科5時間に1回は使うようにしています。週に1回はだいたい使っていることになります。ただ、PCを使いすぎると、学力が低下という意見も出ています。

Q;長尾 (信愛女学院短大)
校内での公開授業の義務づけをされているそうで?

A;高橋(東海大仰星)
各教科で2ヶ月に1回は公開授業をしています。

 

なお、平成15年度夏の教員研修会での発表においては、写真など盛りだくさんでご覧になれます。
http://www.osaka-sigaku.net/circle/20031213/repo2.htm

 

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