吉田忠美氏
「インターネットの世界は急成長しています。 便利なものでが、便利であればあるほど(その世界が明るければ明るいほど)、影は黒くなります。それがインターネットの落とし穴と言えます。 ハイテク犯罪は増加傾向で、ハイテク犯罪関係相談件数も増えています。ハイテク犯罪が増加するのには、法律がないことも見逃せないことです。」
ハイテク犯罪の特徴
・匿名性が強い
・追跡困難性
・広域性
・瞬時性(1回のクリックがとんでもないことに・・・)
・国際性(どこの国から?日本の法律は海外で役に立たない)
電子メールに関しては、盗み見、成りすましなどのお話をしてくださいました。対策としては、Webページなど公開用のアドレスとプライベート用を分けること、そして不用意に個人情報を載せないことだとおっしゃられていました。
Webページに関しては、未成年などが見てはいけない(見るべきではない)サイトの実態、そこから起こっている犯罪についてお話されました。生々しい現実を知ることができました。対策としては、フィルタリングソフトの導入など、そしてインターネットの世界は自己責任の場であることを認識することだとおっしゃられていました。
最後に、子どもたちを守るために、次のことが大切だとおっしゃられていました。
・インターネットの落とし穴について話し合う
・モラル・セキュリティの重要性について話し合う
・パソコンに鍵をかけない
・親がパソコンから逃げないこと
・フィルタリング・ソフト等を使用する
・必要があれば、履歴・キャッシュ(Temporary Internet Files)等を確認する
質疑応答
Q;小池 (プール学院)
何かあったときには、どこに相談すればよいのですか?
A;吉田(大阪府警)
例えば、架空請求なら直接警察へ、名誉棄損なら刑事課、子どものことなら少年課へ
どこの警察でも構いません。そこで対処できなければ、ハイテク犯罪室から伺います。
Q;長尾 (信愛女学院短大)
先生方から問い合わせ等があったということは?
A;吉田(大阪府警)
結構あります。
長尾 (信愛女学院短大)
皆さん、ビデオはご覧になりましたか?
吉田(大阪府警)
「虚構への誘惑」「虚構への落とし穴」を各高等学校にはお配りしました。感想を聞かせてもらえれば。
もう1本できています。近いうちにお配りしたい。
久家 (信愛女学院中)
導入に使うにはとてもいい教材になる。中学生の感想としては「光の部分しか見えていなかったからびっくりした」「授業で習うことがわかった」など。
糸川 (帝塚山泉ケ丘)
2本とも見せた。インターネットをする前、まず恐いものだと理解させ、その後便利なものだと教えた。生徒はビックリした様子だった。非常にいい教材だと思った。
Q;糸川 (帝塚山泉ケ丘)
インターネットの犯罪に関わっている生徒がいたとしたら、その予兆みたいなものはあるのですか?
A;吉田(大阪府警)
予兆としては、まずインターネットにはまったしまう子を探すことでしょうか。夜型になる。夜しかあいていないサイトもありますし、オンラインゲームでも夜中にやることが多いです。あとは「情報の授業がバカらしくなってくる」「専門用語の会話がある」などでしょうか!?やっぱり生活がみだれてくるのでは。家庭でなら、ご飯を食べずにインターネットをしているなど、親子さんに聞いていただくという手も。
長尾 (信愛女学院短大)
そういった対策は中学生からしていく必要があるかも知れません。 |