長尾先生:
今日の授業のコンテンツを持ち帰りたいを思っている先生は,沢山おられると思います。今後そういったことが進んでいけばいいですね。
堀さん:
作られたコンテンツを共有している市町村もあります。今日の授業はプロジェクターと板書を効果的に使っておられたと感じます。映像を見せて、板書して、画面をもとに戻して、・・・そのタイミングがよかったのでは・・・。力をつけるための機器として今後しっかり広めていきたいと思います。
樋野さん:
先生方がベテランになればなるほど、先生方の癖がでるので、教科書会社では基本のコンテンツを作成しますが、なかなか使ってもらえていない。加工が面倒なので、1から作成する方が簡単であるという声もあります。
今井隆先生:
私は,日本文教出版社さんのWebにあがっているコンテンツを、一部編集して使っています。
成瀬先生:
コンテンツを1から作成するのは楽しいです。学校でも、教科別にサーバーを置いていますが、コンテンツはなかなか集まりません。
大木先生:
本校でもそういう環境はありますが、なかなか共有はされていない状況です。コストパフォーマンスが悪すぎるという声が多くて、広がらないですね。最初は珍しさも手伝って、少し広まったのでうが、今は収束しています。ユーチューブは便利です。デジタルコンテンツは短い方がいいですね。
長尾先生:
コンテンツを使って、生徒に効果があるかと問われると、測る資料は生徒がどれだけ覚えたかということしかないですね、今は。しかし、今日見学させていただいたクラスは10年一貫コースだから、大学ではプロジェクターを使って見せる授業が良かったのではないかとなるのでしょうか?
平田先生:
10年一貫クラスだから、数学嫌いにさせたら大変だなと思っています。その責任は大きいですね。本校の先生方も数名見学に来てくれていましたが、プロジェクターを使った授業に興味はあるのだなあと思います。
奥田先生:
平田先生は、中学、高校、大学と3つの部門を教えておられますが、違いはどうですか。岐阜市の京町小学校では、「学び愛(友達同士で教えあう)」を大切にしていましたが、今の大学進学からいうと、ちょっと難しいとは思いますが。
平田先生:
プロジェクタを使おうが使わないであろうが、受験テクニックを教えるような授業が主流になっていますね。
奥村先生:
私がこの高校時代に、平田先生の授業は、いかに公式を覚えないか、いかにビジュアル的か、というのような授業をされていました。今現在教員になって、その単元を教えているのは私だけですから、もし、教えている生徒が教員になった時、私が教えた授業がその人の見本のすべてであるというのは恐ろしいと感じます。
平田先生:
普段の授業では、もっっと生徒からアクセスがあります。「先生、これだったらいけないのですか?」といって、素晴らしい発想をする。それを、活かせてやっています。
奥田先生:
最初のflash暗算の練習は、感覚で答えるのだから、ちゃんと次の授業に活かされているなあと感じましたね。
長尾先生:
最初の暗算練習の他に何かやっておられますか?
平田先生:
今の生徒は計算力が弱いので、一年の時100マス計算をやりましたがとても時間がかかりました。みんなで声を出していうというのがいいと思っています。
長尾先生:
先生の授業は、発言しやすい雰囲気を出していますね。
池田先生:
生徒が2人欠席していたようですが、その2人分のプリントを作成している生徒がいましたが、どうしてですか?
平田先生:
どうしてだか分かりません。こちらが指示しているのではないが、やっていますね。
長尾先生:
クラスの雰囲気はとてもよかったですね。伸びるクラスだと思います。
平田先生:
6年間クラス換えがないので、クラスでトラブルがあれば居づらいということを生徒らが感じているのだと思います。
長尾先生:
先日、枚方市立楠葉西中学校に授業見学に行きましたが、授業の中半からは「学び愛」といって、生徒がお互いに教えあう時間があります。その時、シンポジウムで、(1)授業の指導書を見せる。 (2)クラス全員90点以上をとる。などを示すと、生徒らは教えあって、一生懸命やり実践した、という報告がありました。今、あちこちの学校へ授業見学に行くと、授業で「チーチング」と「ラーニング」の時間を実践しているという報告が多いですね。
奥田先生:
そうですね、3分の2は授業で、残りの3分の1は「マイタイム」で、分からないところを教えあう時間という設定していますね。この前、
「教えることの復権」(大村はま 刈谷剛彦・夏子 ちくま新書)を読みましたが、とても大切だなと思うことが書かれていました。参考になると思いますよ。
市川先生:
パワーポイントで動きのあるものを作ろうとすると、あらかじめ生徒の反応を想像して作成していますが、生徒が違う反応をしたときは、そのパワーポイントと流れが変わってしまいます。それに対応するには、タブレットや写し出した映像に書き込むことが必要です。パワーポイントは、次の流れが読みづらいです、次の画面を忘れてしまいます。次のスライドの流れが見えるモードを使うと便利です。飛ばしたり、戻したりできます。それをするには、マルチウィンドゥにすればできます。USBのグラフィックボードを使うと可能になります。
長尾先生:
教材を共有すれば、いろいろな使い方ができますね。
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