笹谷先生(清教学園高校)
今まで教えていません。N88Basicから私は入りましたが、教えてはいません。
西田先生(大阪樟蔭高校)
授業時間が余ったのでプログラミングをさせたことはあります。日本語のプログラミングでした。論理的思考は必要だと思います。大正高校でロボットの授業を見たとき、ロゴマインを見てやってみたいと思いました。
古川先生(清教学園高校)
プログラミングをやっていれば、論理的思考能力が身につくと思う。もし、教えるならば、実際に動いている具体的な様子を見せないと難しいでしょう。
池田先生
昔の「数学A」の単元にあったプログラムを教えたことがあります。BASICで、センター試験の数学の問題で選択しても難しくなかったので試験直前に教えたことがある。 今の生徒に数学の問題を解かせたとき、どのようにしてこの問題を解いたかを尋ねると、「普通に解いた」と答える。この普通というのを、説明できない生徒が多い。
長尾先生
アルゴリズムを教えている人と教えていない先生がおられますが、アルゴリズムを教える価値があるのでしょうか?日常生活で、生徒らは、アルゴリズムを考えていると思いますか?
村上先生
プログラムを教えるのではなく、フローチャートやアルゴリズムの手順を教えたいのです。今日の吉岡先生の目標と同じです。登校の手順をアルゴリズムでやり、日常生活を考えて作成させると意義があると思います。
長尾先生
情報以外で、論理的思考は養えないのでしょうか?
齊尾先生(大阪国際大和田高校)
受験指導でやってました。総合学習の時間に、チーム学習で課題解決をさせていました。解決のための手順書(段取り書)を作成させ、誰が、何をするのかを書かせていました。すごく早いチームは、やはりいい段取り書を書いています。論理的思考がしっかりしていのだと思います。そのチームの段取り表を他のチームに見せ、どこがどう違うのかについて討論させました。
長尾先生
自分では解決できなくても、グループでやると問題解決できるのではないでしょうか?
吉岡先生
まずは、個々でできれば、グループ学習も可能であると考えています。
堀さん(カシオ計算機)
今日の授業を見せていただいて、こんな授業をしているのかとびっくりしました。今、会社に入って説明するためにフローチャートに書き換えて、理解するということはやっています。先生のつくるチーチングプランと同じようなことを作成はしています。
長尾先生
脳内メーカーというサイトを知ってましたか?
ほとんどの人が知っていて、アクセスをしたことがあるのですね。生徒は全員、仕組みを知っているが、なぜ、そのページを導入に使ったのですか?
成瀬先生(京都女子高校)
日本文教出版のテキストを見て、あれ、これで、脳内メーカーみたいなことをつくれるやん。それで、生徒に1時間脳内メーカーをさせてみて、入力する言葉によって表示がかわるだけやんと理解させ、気づかせました。最終、作らせたいのは、入力した言葉で、どのような言葉を表示させるかを判断させたいということです。
長尾先生
脳内メーカーを遊びやと思っている生徒と、ホントに信じる生徒といると思いますが?
池田先生
自分の性格の中で一致しているところをあわせているだけです。血液型の性格判断も同じで、以前に「A型の特徴を読みます。」と読んでやると、そうやそうやと納得するが、今のはB型のやといってやると、その事に気づきます。
遠山さん(日本文教出版)
「情報B」の分野で、JavaScriptでのアルゴリズム編のテキストを作成しました。メモ帳で簡単にできるので、自宅での自分の学習としても使えるように作成しました。皆様方も、よかったら是非使ってみて下さい。
奥田先生
昨日、大阪国際大和田高等学校で産業協力授業としてロボットの授業を見学しましたが、ブラックボックスになっているので、生徒らは何がどうなっているのかが理解できていない。だから、そうなるものだと信じてしまっていますね。
吉岡先生
京都文教高校で、フードデザインという授業を受け持った時、隔週で調理実習をさせていました。その時、今までやったことのあるものばかりしか作らないので、生徒らに新しい手の込んだ料理に挑戦してみたらというと、そんなもの作ったことないからできなかったらいややからと、いう。これでは、新しいものが生まれてこないですね。
長尾先生
生徒って、失敗を嫌いますね。ある規定の範囲内でしか動けない。
齊尾先生
生徒は失敗することを恐れるので、失敗することが新しい成功を導くのですよ。と話しますが、・・・
平田先生(京都女子高校)
クラスの生徒たちと異なることを嫌う傾向にありますね。スイッチ1つで、みんな同じものができる。手順が必要ない。2/1にキャラバンで見てもらうクラスは、上に上がるクラスです。茶道を習っていますが、その作法の流れをメモしてはいけないそうです。しっかりまねはするらしいですが、その決まった流れを嫌う生徒がおおいです。お茶なら飲みたいときにガーッと飲んだらいいやん、という調子です。何も知らない相手に、手順を追って説明するのが、苦手というかいやがる生徒が多いですね。
長尾先生
携帯での仲間ができ、あらかじめある程度わかっている仲間同士では、単語のみでの会話が成り立つ。それ以外の人とは、説明するのが大変だから会話しないようになってきていますね。これも、携帯の功罪ではないでしょうか?
松本先生(大阪学院大学高校)
今、プラモデルが売れないらしいです。ほとんど完成したものしか売れないそうです。どうしてかというと、時間を掛けて達成感を味わえるようなことをやらないし、もちろんやったことがないから、達成感を味わったこともないという子供が多いですね。
長尾先生
達成感を味わせるために、一緒にそこまで導いてやらないといけないのでは、それが教育では?・・・
奥田先生
デパ地下で買って帰ると、簡単でうまい。家で同じようなものを作るには大変だし時間もかかる。これが現実です。合理的なことを好む傾向が多いから。
高橋先生(清教学園高校)
成果がでるのに一番苦労するのがプログラミングです。生徒にC言語をやらせています。生徒らはいろいろ言いますが、結構楽しいです。拒否反応をする生徒もいますが、興味を持って大学に進学してもやってくれている生徒もいます。
竹中先生(立命館高校)
KYK(空気読めない系)の生徒が多く、表面だけした見ていないですね。どうしてそんな顔をしているのかを理解できるようになるにはアルゴリズムを理解できないといけないと思います。人間のバグをとるのがプログラミングだよ、と授業でいっています。TV等で、みんなが知っているものを作って、見せてやる。あっすごいね、そこから、オリジナリティのものをつくらせていいと思います。まずは、模倣から始まると考えています。
市川先生(大阪信愛女学院短大)
話が広がりすぎて、話をまとめられにくいのですが・・・。すべてのものがインプットとアウトプットで、中身がブラックボックスとなっているのが、危ういと感じます。この世の中では、システムを開発し作る人と使う人がいます。結果がおなじであっても、人間とコンピュータがやっていることはちがいます。
樋野さん(日本文教出版)
論理的思考を教えるためにプログラミングが必要というのはちょっと違うと思います。昔の人は、プログラミングやらなかっても、論理的思考はあったと思いますし・・・。
川原さん(カシオ計算機)
「動かないコンピュータ」・・・ボタンを押すだけで、機械の中身がわかっていない企業の人もたくさんいます。
成瀬先生
日本文教出版のテキストをそのまま打って、学習するというのもいけるかも・・・。学びは模倣からはじまるのもいいかと感じています。
このように、多方面に渡る様々な意見が出され、約2時間ほどの意見交換会が行われました。 |