長尾先生:
この授業が今後本当に役に立つのかどうかはわかりませんが,せめて文章作成ソフトであるワードぐらいは使えるようになって欲しいという思いで授業を行っています。園では,ワードぐらいしか入っていないと思いますし。
年度の最後には,お菓子の箱をワードだけで作るということを行っています。オートシェープやワードアートを中心に使います。他には,A4の用紙1枚で,8ページのミニ絵本を作るということもかなり以前に行いました。どちらも完成に近づくにしたがって必死にやろうという姿の学生が見られました。
前回学生と一緒に作ったナスのイラストもオートシェイプの三角形や丸などしか使っていません。要領を把握していない学生の中には,全ての図形を描こうとしている子もいます。そのような学生のため,少し作成してから手を止めさせてコピーや貼り付けの説明をしている。ペイントで描かなくても,ワードである程度細かいこともできますね。パソコンを上手に使えば,ある程度の所までなら同じくらいのことができるようになることや複数人で情報の共有化ができることを体感してほしいと思っています。
松本先生:
できた作品を幼稚園の先生が見るなどの外部からのフィードバックはありますか?
長尾先生:
残念ながらできていません。他の校種の学校との連携も必要ですね。
信愛の内部では,幼稚園のお泊り保育のホームページ作成を小学校の先生がお手伝いしていることはあります。既に5年程度続けていますが,幼稚園の先生方の写真の取り方などがかなり上手くなってきていると思います。メディアリテラシーが付いているのかなぁと思います。期間限定でパスワードを発行して保護者が,写真をダウンロードするサービスを今年初めてやったそうですが,この時期はこのおかげでかなりアクセス数が伸びていたようです。
また小学校の先生が熱心にホームページを作成されていて,ケータイ対応やQRコードをつけておられます。そして修学旅行の速報版を作成されています。そんなページは,学生にも紹介しています。
松本先生:
「もうできたから終わる」といってすぐに終わろうとしてしまう学生には,どのような指導・支援を行っているのか?
長尾先生:
そのような場合には,いい例を見せる(ちょっと手をいれるとガラッと変わる!)と再びやり始めますね。でも,いついい例を見せるか,それが勝負だと思います。それで再びやる気になる学生は多いです。
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