韓国の家庭を見学 
       
        
       
        
      (WindowsMedia形式 200Kbps) 
       
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       韓国のインターネットは、一般家庭へのADSL回線の普及で爆発的に広がったことはよく知られている。しかし、実際に韓国の家庭にお邪魔をして、インターネットがどのように使われているのか見るのは、いっかいの旅行者にはむずかしい。 
       
       そこで、事前にキム・スンナム先生にメールで依頼をしておいたところ、2年生のA子の家庭を手配しておいてくれた。正義女子高校での授業や見学を終えたあと、午後5時に同校を出発、道峰山(ドボンサン)のふもとにある同校の裏庭を出たあと、裏山伝いに山道を下っていくと突然マンション群が現れた。A子の家はその林立するマンションの2階にあった。 
       
       A子は、故郷の家プロジェクトに参加したサンミーと友だちで、帰宅したとたん、二人でパソコンの画面を覗き込んだ。A子がホームページを開いているというので、見せてもらったが、驚いたことに、中国のアイドルや歌手の写真がべたべたと貼られたページで、完全に著作権を無視している。正義女子高校の金在徳先生も、あまり著作権は意識していないようで、99年12月ISoN(Internet
      School on the Network)というプロジェクトで生徒を引率してきた金先生から贈られたCDも著作権に?なmp3の音楽作品らしきものが収録されていたし、そこにウイルスらしきものがついていたのも、「ご愛嬌」だった。 
       
       韓国サラムは大陸的だ。つまり、細かいことは気にしない。校内禁煙の法律を破って喫煙し、訴えられたら100万ウオン(10万円)の罰金なのに、校庭にはタバコの吸殻がいっぱい落ちているという状況は、あるべき姿と現実が、なかなか一致しない韓国の姿を示すものかも知れない。KERISを訪問したときには、ハングルが読める読めないにかかわらず、ハングルで書かれた分厚い報告書類を贈呈されたが、これなども、日本だったら、まず、ハングルを読めるか確認した上で、必要な人に配布するという形を取るのではないかと思った。 
       
       些事を気にせず、大雑把というのは、変化の時代にはうまく機能できるのかも知れない。クラス定員を50名から、一挙に36名にしたり、コンピュータで進学先の学校を自動的に割り振られたり、日本より後発ながら、日本より3年も早く、すべての学級にネットワークとプレゼンテーション機材を導入しようとするなど、矢継ぎ早に進められていく教育改革は、単に、トップダウンで物事が決められてきたこの国の伝統のためだけとは言い切れないように思われる。 
       
       さて、韓国のマンションは100平米を超える広いものというイメージを持っていたが、A子のマンションは、3LDKで、それほど広い感じはなかった。そのリビングにパソコンが置かれていたが、母親がインターネットを使い出したのは、ここ1〜2年のことで、ショッピングやニュースを見るのに使う程度で、それほどヘビーに使っているわけではないようだ。 
       
       タイム誌で特集されていたような封建的な風潮が残る韓国社会の中で、出会い系サイトが、その抑圧された感情の捌け口の場として利用されているという姿は、人のよさそうなA子の母親からは、感じられなかった。 
       
       毎月の利用料金が日本と同じ三千円程度なので、それほど安いわけではないが、90%以上の家庭でインターネットが利用されている。そして母親を含めて全員がインターネットを利用しているA子の家と同じような状況がどこの家庭にも見られるとすれば、韓国社会がIT最先進国のひとつと言っても不思議ではないだろう。 
       
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       ここは正義女子高の裏山の山道です 
        
       
      上の山道を抜けると,突然マンション群が 
        
       
      二人とも正義女子高の仲良し友達です 
        
       
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      学校の勉強が忙しいけれど, 
      インターネットは毎日使います 
        
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      優しそうなお母さんにも, 
      インターネットの利用について質問 
        
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      韓国でのお客様に対しての 
      もてなしにはびっくりです 
        
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      生徒さん,お母さん 
      どうもありがとうございました 
        
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