・ 技術者教育ではなく、人間教育としての情報教育
・ 人間の情報処理能力。ひとりが一生に記憶、認知する情報量がパソコンに入ってしまう。
→「かしこい」ということはどういうことかという問いが生まれる。いろいろな情報を知っているということよりも、情報をいかに整理して、工夫、創造するかという力があるほうがいろいろなことができる。
・ これからの社会に身につけておくべき能力
管理職者へのアンケートの結果、知識があることは要件としてあがっていない。調査、コミュニケーション、企画、対応、説明など問題に対処していく力が上がっている。
・ 情報化時代の学力
論理的な思考・科学的な思考、問題解決能力、情報活用技術、コミュニケーション能力、共同・強調作業へ参画する態度
→この中で、どこが既存の科目でカバーされているのか。カバーされていない部分を補完するならどのような科目を新設しなくてはいけないのか。
…この中で生まれたのが『総合的な学習の時間』
・外国においては、低学年で評価を除いてプロジェクト型学習を実施している。
日本では学習につながっているものは少ない。
→既存の教科の内容を統合して、現実的な問題につなげていない。「遊び」的になってしまっている。
・ 情報教育のねらい
さまざまな背景から情報教育のねらいを設定した。
情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報社会に参画する態度
情報Aを基礎として、情報B(物事を数理的に考え、問題解決する力)<理系方面>、情報C(人間社会・文化の中で問題をとらえ、具体的に改善する力)<文系方面>
共通する部分は問題解決能力、見方が違うだけ。
→具体的に問題を解決する力。実践力。
・ 新しい学力をどのように評価するか
学力とは?→今までは4つ(知識・理解、技能・技術、思考力・構成力、態度)に整理
教科の中で学習内容を規定していた。
知識・理解は図りやすいために中心的に評価される。
→実技をともなう教科での弊害。(重要な側面が削られて、評価されている)
→そのために主要教科から外されていく。知識・理解で評価できるもののみが主要教科として認められている。
・ 入試における教科「情報」
教科「情報」を入試科目に取り入れる大学が国立、私立合わせて14大学
東大、京大など8大学がワーキンググループを作って検討している。
→ペーパーテスト形式。対策などが立てられると、ほとんど経験していないのに知識だけで解けてしまう。
それをふせぐためには、情報の本当の能力を測る方法を模索しなくてはいけない。それはペーパーテストでは出来ないのではないか。
|