大阪私学教育情報化研究会

ICTを活用した授業・校務を研究し学校への導入を推進しています

ICTプロジェクト高校生熟議 in 大阪 第1回 レポート

熟議開会挨拶

第1回は高校生、教員、企業関係者など90名以上の参加者を得て、「ネットとケータイの問題点」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。


■第1部
「論理的思考力を鍛えるアイスブレイク」
米田教諭(羽衣学園高校)の説明に始まり、続いてグループ内で自己紹介を行いました。グループの融和に利用されたのは、「BITS PUZZLE」と呼ばれるパズル。iPodやiPadを交互に使用して体験した後、実物のパズルも体験し打ち解けた雰囲気となりました。

続いて総務省総合通信基盤局の中村氏よりインターネットと違法・有害情報への政府の取組が紹介された。


熱心に聞き入る参加者

■第2部
『熟議とは』
熟議の委員を務める違法有害情報相談センター実務アドバイザーの鎌田氏より熟議の定義が説明された。熟議では、意見交換のプロセスが大切であることが強調された。参加の高校生は熟議を行って問題について理解を深め意見交換を行う中で、自分とは異なる意見を尊重し、また共感して問題解決につなげる意義を感じたようであった。またインターネットを活用して行われるネット熟議「熟議カケアイ」についても積極的な参加が呼びかけられた。

 
熟議 多くの当事者による「熟慮」と「議論」を重ねながら課題解決・政策形成をしていくこと。
具体的には、
1.多くの当事者(保護者、教員、地域住民等)が集まって、
2.課題について学習・熟慮し、議論をすることにより、
3.互いの立場や果たすべき役割への理解が深まるとともに、
4.解決策が洗練され、
5.個々人が納得して自分の役割を果たすようになる、


グループ発表

グループに分かれ本研究会の教員がファシリテーターとなって、高校生熟議を開始しました。高校生たちは付箋紙にインターネットの問題点をメモし、意見を出し合っていきます。歓声が上がるほど活発な意見交換が、 ブログや掲示板、ツイッター、出会い系サイトなどについて出されました。自分たちのケータイへの依存の高さも振り返っていました。
付箋紙
を模造紙に貼り付けていく中で意見を整理分類して、各グループでまとめて行きました。

■第3部
グループごとにまとめた内容を発表していきました。
1班の発表は、フィルタリングの効果や掲示板、ブログなどでの情報の判断力についてです。 2班からは、加えて個人情報の問題やパケット料金についての課題が出されました。3班からは、ウィルスの問題、対面でのコミュニケーションの大切さが指摘されました。4班からは、チェーンメールの問題やネット利用の自己抑制の重要性があげられました。5班は、ケータイ依存の問題やネット犯罪での被害者加害者を想定することで理解を深める内容でした。6班は、マインドマップを活用してネット依存によるコミュニケーション不足やネット投稿の問題点を簡潔にまとめて、その後の講評で評価を得ていました。

最後に鎌田氏より熟議カケアイのサイトで引き続きオンライン上の議論をすることが呼びかけられました。 次回の8月27日の一週間前まで書き込むことができるので、オンライン上でも自分の意見を的確に主張してほしいと高校生に求められていました。

熟議カケアイをぜひご覧ください。


グループ討議録

グループ討議録 (403.9KB)


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